法人で株式信用取引したときの仕訳 【信用買い・決済・現引の仕訳】

法人で株式信用取引したときの仕訳【信用買い・決済・現引の仕訳】
法人で信用取引をしたときの具体的な仕訳方法を知りたくて色々調べましたがわかりやすいものがなかったので自分で作成してみます。
情報ソースは下記です。
有価証券取引に関する具体的な仕訳等ものっているので便利です。
野村証券に口座があるなら、もっていない方は野村証券に電話して頂戴といえばもらえるよ!
結構あまる本なので、知り合いがいれば頼めば普通にもらえると思います。
もしいなければ、近くの支店に行って個人口座を開いて、法人でも口座開こうか考えているので下さいなど、「適当なそれっぽいこと」を言えばもらえるはずです。
信用の株式仕訳については書店で色々調べてみましたが、詳しく記載されているものがありません。
私が知るかぎりだとこの野村證券の法人とオーナーの税金の本だけだよ!
1冊あると便利だと思います。
話が脱線したので仕訳の件に戻ります。
PCからみていただければ問題ないと思いますが、スマホでみると仕訳が2段になる場合があり、わかりにくいため色をつけておきます。
見づらいかもしれませんが、ご了承ください。
左側 借 / 右側 貸
信用買いをした場合
証拠金を100万入れた場合
(借)差入証拠金 1,000,000 / (貸)普通預金 1,000,000
差入証拠金は資産勘定です。
価格1000円のA銘柄を1万株買い、A銘柄を買ったときの手数料が74480円+消費税5958円とします。
(借)信用買証券 10,074,480 / (貸)信用取引未払金 10,080,438
(借)仮払消費税等 5,958
株価×株数+手数料(除く消費税)で信用買証券の金額とします。
1000万+74480=10,074,480
一方信用取引未払金については株価×株数+手数料+消費税の金額とします。
1000万+74480+5958=10,080,438
まとめると下図のようになります。
出典:2018 法人とオーナーの税金の本
信用買いを利益で決済した場合
さきほどの例の銘柄Aを1300円で売却した場合
売却手数料 90,080円
手数料の消費税 7,206円
金利 8,219円
とします。
※②(借)未収金 2,814,057 / (貸)信用買証券 10,074,480
(借)信用取引未払金 10,080,438 / ※①(貸)有価証券運用損益 2,925,520
(借)委託手数料 90,080
(借)仮払消費税等 7,206
(借)支払利息 8,219
信用買証券 10,074,480と信用取引未収金 10,080,438は買いのときの反対仕訳です。
※①の有価証券運用損益は売値1300円×株数10000株から買付単価である10074480円を引いて計算します。
13,000,000-10,074,480=2,925,520円(有価証券運用益)
※②の未収金は差額を入力します。
13,000,000-10,800,438-90,080-7,206-8,219=2,814,057(未収金)となります。
まとめると下記になります。
出典:2018 法人とオーナーの税金の本
信用買いを現引した場合
さきほどの銘柄Aが1100円ときに現引したときの仕訳です。
金利が8,219円とした場合です。
(借)有価証券 11,000,000 / (貸)未払金 10,088,657
(借)信用取引未払金 10,080,438 / (貸)信用買証券 10,074,480
(借)支払利息 8,219 / (貸)有価証券運用損益 925,520
まとめると下図になります。
出典:2018 法人とオーナーの税金の本
☆まとめ☆
法人で信用取引での買付・決済・現引のときの仕訳についてご紹介させていただきました。
一方法人で株式取引をしていると配当金を受けることもでてきます。
そのとき法人税申告書(別表8-1)で計算をする必要があります。別表8-1の書き方もご紹介しています。
私は税理士なしで法人の決算を申告しています。初心者でも決算書を作る方法も下記でご紹介しているよ!よかったらみてね!