勘定科目内訳明細書の書き方~国税庁の用紙を使わなくても良い~

勘定科目内訳明細書の書き方~国税庁の用紙を使わなくても良い~
法人税申告書を自力で作るには主に以下4点をやる必要があります。
①決算書(BL.PL等)作成
②別表の作成
③勘定科目内訳明細書の作成
④事業概況説明書の作成
①決算書につきましてはMFクラウド会計等の会計システムがあれば簡単に作成可能です。
②別表の作成につきましても一見むずかしいそうに思いきや少し勉強するとなんとかなるレベルです。
現在は③の勘定科目内訳明細書の作成へとりかかり始めました。
勘定科目内訳明細書とは
例えば上のような預貯金等の内訳明細書であれば貸借対照表にある預貯金がどの銀行にいくらあるかを明確にした書類になります。
貸借対照表で預金 300万 であった場合預貯金等の内訳書に
A銀行A支店 普通預金 口座〇〇〇 600000
B銀行B支店 普通預金 口座△△△ 500000
等々具体的に書いていくことになります。これは特に難しいことはなさそうですがとにかくめんどくさいだけのようです。
何がめんどくさいのかご紹介します。
国が用意しているのがPDF様式
自分で実際に体験していないことなので伝聞調でご説明します。
勘定科目内訳明細書を作ってねとの国からの命令なわけですが、それがPDF様式になっているようです。
PDFだと直接入力するということができないらしいです。
そのためエクセルで管理していたものを変換ソフトを使って入力するという作業をしなければならなくなるそうです。
変換ソフトを使っても完璧でなく変換できない文字があったりと微調整をする必要があるみたいです。
私はMFクラウド会計を使っていますがMFクラウド会計だと勘定科目内訳書への対応はできないとのことですが、freee
であると勘定科目内訳書への対応ができているようです。
よって勘定科目内訳書が作れても入力するのにひと手間かかるという謎の仕様になっているわけです。
一方2019.4~ならエクセルでの入力が可能になる予定になっています。
(イ) 法人税申告書別表(明細記載を要する部分)及び勘定科目内訳明細書のデー タ形式の柔軟化【2019 年4月実施予定】<新規> 法人税の申告において、e-Tax 等により別表(約 50 帳票)の明細記載を要する 部分及び勘定科目内訳明細書を送信する場合のデータ形式について、XML 形式の ほか、CSV 形式を許容する。 なお、データの作成・処理等の円滑化を図るため、国税庁が標準フォーム(利用 者が簡易な操作で電子ファイルを作成することができる雛形)を提供する。 (注) ・ XML(eXtensible Markup Language) 情報の内容にタグを付加して構造的に記述しているコンピュータ言語。プログラムか ら扱いやすい文書(データ)を定義可能であるため、幅広い分野で利用されている。 ・ CSV(Comma Separated Value) 各項目のデータをカンマで区切ったテキスト形式のファイル。エクセル等の表計算ソ フトから作成が可能。
出典:https://www.mof.go.jp/about_mof/other/e-j/kokuzei.pdf
必要なものが記載されていれば自分で作成したものでおk
ネットをみるといろいろなフリーの書式がありますがなんとなくよくわかないものを使うのは怖いわけです。
そこで税務署に質問してみると良い返事をもらえました。
Q:自分でエクセルで表を作って提出しても良いですか?
A:必要なものが記載されていればおkですよ。
続けて質問しました。
Q:作り終わったら書類を税務署で確認してもらうことは可能ですか?
A:可能ですよ。
ということで書いた書式で間違いないかも確認してもらえるとの返事をもらえました。
~~追記~~
自分でエクセルに入力したものを提出し問題なく、申告が終わりました( ̄ー ̄)ニヤリ
☆まとめ☆
勘定科目内訳明細書に関して入力がめんどくさいというハードルがありました。
それも自分で作ったもので構わないとのことでしたので今回はこれで突破してみたいと思います。
~追記~
実際に問題なくおkでした。
~~
そうすることで勘定科目内訳明細書も自力作成が十分可能になります。
ご参考になれば幸いです。
以上
勘定科目内訳明細書の書き方~国税庁の用紙を使わなくても良い~についてでした。