初めての法人決算で法人税申告書の書き方の本をみても理解できにくい理由

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初めての法人決算で法人税申告書の書き方の本をみても理解できにくい理由
先日、税理士なしで法人税申告書を作成し申告を無事終わらせることができました。
があくまで申告ができたというだけで法人税申告書の最大のネックである別表4、5-1、5-2の書き方については税務署にここに〇〇円と書いてくださいというアドバイスのもとで作成できため納得感がありませんでした。
別表4、5-1、5-2に関してはネット、本等で何度も理解しようと時間にして150時間程度時間を割きましたがいまいち理解できないで申告を終えました。
その後法人税申告書の提出が終わっても引き続き別表4、5-1、5-2を理解できるように何度も本を読み続け、ようやく理解できつつある状況になってきました。
そこで振り返って何で理解しにくいのかを分析してみました。
申告初心者向けに書かれていない
一番の大問題は申告初心者むけに書かれていないということです。
通常法人税の申告書を自分で作成しようとする方はどういう人が多いでしょうか?
当たり前ですが法人を設立して決算を迎える人だと思います。
そして、もっと深く掘り下げると初めての決算をする人である可能性が高いはずです。
理由は簡単で、自分でやろうとして無理だと判断した人は速攻税理士にお願いし、2年目以降も同様に税理士にお願いすると思います。
3年目くらいからいきなり税理士なしで自分で申告しようと思う人はいないと思います。
そういう気概があれば初年度から自分でやっていたと思うからです。
わざわざ申告の難易度が低い初年度は税理士にお願いして、難しくなった数年後から自分でやろうというのはかなりのレアと思います。
つまり自分で法人税を申告したいと思っている人は初めての決算である可能性が高いと私は思っています。
がネットででてくるものや法人税申告書の書き方の本は初めての決算を迎える人用に書かれているものは私は見つけられませんでした。
初めての決算なのに中間納税や期初未納額が例に出される
初めての決算を迎える人用に書かれていないものだとわかりにくいと感じます。
中間納税や前期の税金未納額を前提として解説が始まるからです。
しかも中間納税は基本損金経理による納付であるケースが多いと思いますが、まれに中間納税が充当金取崩しによる納付の場合等で説明してくるものもあります。
正直これらの解説は初めて決算を迎える人にとってはどーでも良いことなわけです。
さらには前期の決算書の数字を〇〇に転記してくださいというのもたくさんでてきます。
また納税も1回もしていない状態で法人税、法人住民税、事業税等が登場し、特に事業税は損金算入であったり、別表5-1の未納法人税等には記入しない等が詳しい説明なく話がすすみ、「このように書きますだけ」の本も多く、極めてわかりにくいと感じます。
などなど、ただでさえ不慣れな中にもかかわらず不必要な情報がたくさんでてきて肝心の知りたい情報にたどりつく前までにも頭の中で???がでることが結構あります。
税務に係わる職員のために書かれている?
以上のことを総合するとネットの情報や市販の本は初めて決算を迎える人向けに書かれていないということです。
税務に係わる職にいるにもかかわらずいまいち別表の書き方が理解できない人用に書かれていると思われます。
その方が絶対的な人数がいると思うのでビジネス的にはそうならざるを得ないのだろうと想像できます。
☆まとめ☆
というわけで税理士なしで法人税の申告をしようとしても、初心者にやさしいものがないので若干苦労が伴います。
初心者が学びやすいようになればいいなと思うばかりです。
私としては、初心者で申告をした経験を踏まえ欲しかった情報を発信して行こうと思います。
以上初めての法人決算で法人税申告書の書き方の本をみても理解できにくい理由についてでした。
私が税理士なしで申告するまでに利用し、役に立ったと思える本を下記でご紹介させていただきます。
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