せどりにおける資金効率を良くする在庫管理方法

目次
せどりにおける資金効率を良くする在庫管理方法
起業して1年と半年が経過しました。個人事業のころを混ぜると約2年半が経っています。
今でもまだ未熟者ですが、在庫の管理が飛躍的に向上したと思っています。
個人事業から法人へ移行する直前は売上で200万利益で50万ありました。2019.2においてもこれを超えることができていません。
がしかし同時在庫が400万も当時ありました。しかも半分強が不良在庫に近い状況でした。(現在はそれなりに売れる在庫が100万程度で不良在庫が少ない状況になっています。)
典型的な素人経営で、仕入を資金に任せてドンドンやっていき、売れやすいものだけを売っていくという方法です。資金を拡大して投入できている間は、売上も利益も急激に上がっていきます。
が一定の資金をいれたあと、2回転目、3回転目となっていくと、売れない商品を抱えるようになり売上、利益ともに頭打ちになってきます。
資金が徐々に不良資産に変わっていくことになります。おそらくですが、ここで多くの人が脱落し、ノウハウもまったくないのに、わずかに利益が上がった経験を売る情報発信で利益を確保しようとする行動にでていると思えます。
がもちろん、人様に教えられるほどのノウハウなど持ち合わせていなく、うさんくさいどーでもいい情報しかないので、これも長続きせずに往生するという流れが通常のパターンだと思います。
そのことが理解できると、せどりは「〇〇円儲かった♪」という仕入れの情報よりも、不良在庫が少量で済むように「徹底管理する」ことの方が大事であることがわかります。
がネットに目に入る情報では、上記で挙げた稼げないせどらーが何とか情報弱者から搾取しようとしているため、〇〇円儲かった♪的ものが多く、在庫管理の重要性を説くものは皆無に等しくなっています。
そこで私の場合ですがどんな在庫管理をしているかをご紹介します。
STEP1:数日単位で在庫チェックする
まずは最低でも在庫を数日単位でチェックする必要があります。在庫の売れ具合が時系列で把握できるからです。
当たり前といえば当たり前ですが、何となく売れているかいないかはわかると思ってしっかり把握している人は少ないような気がします。実際に私もしていませんでした。がしかし実際に数字で確認するのと感覚では雲泥の差があります。
よってしっかりと最低数日単位で在庫をチェックすることをおすすめします。具体例でご紹介します。
新たな資金がない中で、新しい商品を仕入するには、保有している商品を資金化しないとできません。このとき、何も考えていないととりあえず±0になるようなところに値段設定をして売れるのを待つような行動をする人が多いのではないかと思います。
これだと効率が悪いです。
在庫を日々チェックできていると1か月の販売数量を実数で確認できます。それによってこのまま保有していても商品として寝てしまうおおよその期間を予想することが可能になります。
また次に同様の商品を仕入れするときの有力な情報になります。
さらに在庫を日々チェックし、それを会計システムに入力していく癖をつけると、リアルタイムでの財務諸表を確認できることになり、より経営判断がしやすくなるので良いです。
STEP2:売れ行きの悪い商品を早めに処分していく
在庫の日々管理していくと、売れゆきの悪い商品が具体的に数字でわかるようになります。
そのままの売れ行きだと、完売するまでに相当時間がかかると思えるときは、早々に値下げをして早めに処分していくようにします。
例えば、その売れ行きの悪い商品をすべて資金化して、売れている商品に投入した方が効率が良いのではないかと考えます。その際も売れている商品がどの程度の速度売れているかを把握できているため、判断がしやすくなります。
私が観察しているかぎりでは、ほとんど人がアマゾンでの保管料が上がる6か月前後になって始めて値下げしている人が多いです。(2019.2~では保管料が上がるのは1年超になりました)
つまり多くの人がギリギリまで何もしていないことがわかります。当たり前ですが、他の出品者と同じように同時期に同様に値下げしてもほとんど意味はありませんので、早めに手をうつのが有効です。
私の場合は、1カ月程度で稼ぐ商品か、現金化する商品かを判断して手を打っていきます。
STEP3 : 損切りで処分していく
不良在庫の処分速度が思ったより遅くなってしまった場合は、ライバルも値下げをしてきて、売れにくい状況になってしまいます。
そういう場合は容赦なく損切する水準に値段を設定します。
私の体感だと±0の水準まで値段を下げる人はそれなりにいますが、損のレベルまで値段を下げるとあきらめる人が多いです。そのためあえて100円でも200円でも損するレベルで値段を設定することも重要です。
考え方としては他で500円利益がでる売れる商品を持っていれば、その利益が300円になったと考えて200円損でドンドン売っていくことをやっていきます。
イメージでは月間の利益の10%までは損切りし資金回収をすると決めておくと良いと思います。上場企業が決算セール等をやっているのはそういうことだと思います。
「売れない商品を保有していることほど資金効率が悪いものはないこと」を理解しているからだと思います。
このSTEP1~3をするだけで、かなり資金効率は上がると思います。
私の場合は、在庫300万~400万ある状態が続いていましたが、今では在庫が100万程度になっています。そして利益率も25%~35%あり、少ない資金・在庫でより多くの利益が上がるようになっています。
☆番外編:ライバルの在庫管理観察
一方、ライバルの在庫管理をみていると面白いです。私の真逆で不良在庫をそのままにしたままでドンドン拡大し売り続けています。
よってライバルは利益の半分程度は現金ではなく不良在庫になったままになっていると思われます。いつか売れるだろう、もしくは損までして売る必要はないというスタンスで経営していると思われます。
たまたま取り扱っている商品のブームが数年わたって続いているために成り立っているわけですが、来るべきブームの終焉とともに強烈な不良在庫の山になると思われます。
そうはいっても利益を半分はとっているので悪いわけではないですが、効率悪いことしているなあと個人的に思っています。
どっちがいいかは結果でしかわからないので、何とも言えませんが、私には危険なやり方に思えます。
おかけで不良在庫や不良在庫予備軍が効率的に処分できるので、その経営スタイルに感謝しています( ̄ー ̄)ニヤリ
☆まとめ☆
個人事業のときを含めると2年半程度経過して、少し在庫の管理の仕方がまともになってきたかなと思えてきました。
せどりにおいては、稼げる商品を仕入れられることよりも在庫を管理することの方が利益に直結すると私は思っています。
売れにくい在庫をたくさん抱えるほど地獄はありません。
私は現在20万前後の不良在庫がありますが、これは1年半前の個人事業のときの在庫がいまだに残っている状態です。
当初90万近くあり、それを損でさばいていても1年半かけてもまだ20万も残っている状態です。この点からも売れない在庫を抱えること、商品の売れやすい旬な時期を逃して保有していると損でもなかなか売れないという地獄になります。
その反省点から、仕入直後の1か月の売れ行きの動向から判断し、早々に薄利で資金化することに全力を尽くしています。
ということで在庫管理はとても重要だと思っています。日々在庫をチェックするのはめんどうに思われるかもしれませんが、日々やることで商品の在庫管理がライバルよりかなり効率的に資金を回すことが可能になると思います。
資金を効率的に回ることで経験、商品知識、季節性など多くを学ぶことができます。例え利益にならなかったとしても、得るものはとても大きいです。
以上せどりにおける資金効率を良くする在庫管理方法についてご紹介させていただきました。