アマゾンFBAにおける効率の良い損切り方法とは?

目次
アマゾンFBAにおける効率の良い損切り方法とは?
決算まで残り3カ月超になっているため、利益対策および財務を健全化させるために損切りを積極的にしていこうと思っています。
普段から在庫を管理を徹底してやっていますが、さらに基準を厳しくして値下げをし損切りをしにいっています。
そこで自分なりに効率の良い損切りの方法をご紹介させていただきます。
少し一般的な損切りの考えとは違いますので、それは損切りと言わないのではないか?と思うかもしれませんが、私は損切りの一種だと思っています。
その前に通常の損切りをおさらいしておきます。
通常イメージする損切り
利益をだすつもりで仕入れを行ったものの利益がでる水準で売れないため、泣く泣く仕入れた値段以下で売却すること、もしくは売れて戻ってくる金額が仕入れた金額以下で戻ってくることを損切りというと思います。
アマゾンでの場合だと、FBAに納品した商品は半年以上経過すると保管料が急激にアップします。(2019.6時点)
そのため、通常以下の行動をしているセラーの方が多いです。
①半年になる直前くらいまで適当な価格設定でほっておく
②半年間近になると、あきらめて価格を大きく下げる
③それでも売れないと損切りする価格まで下げる
④それでも売れないと諦めて逆に倍くらい利益でる水準に戻して放置する
この後は2パターンに分かれます。
パターンA:新しい商品を仕入れる余裕がなくなりフェイドアウト
パターンB:十分利益がでているので在庫放置でひたすら突き進む
損切りが少なくキャッシュを回せるケースとは?
上の例でいうと、半年前まで価格調整をしないというは怠惰以外何物でもありません。
アマゾンでは半年超から保管料金が上がるから、初めて重い腰を上げて価格を見直そうとしていることに問題があります。
商品を仕入れ売れそうになければ、1か月後からでも、価格調整をして在庫を吐き出すことをすべきということです。
これが徹底できているところが、キャッシュフローが格段よく回せていることになります。
そのためには日々の在庫チェックや出品者の増減、環境の変化をしっかり観察して細かい微調整が必要になるため、机上ではわかっていても実際に行動できる人は少ないと思えます。
大多数の人が、FBA最安値価格追尾(赤字ストッパーあり)で放置しているだけだと思います。
損切りが難しいのは、旬を過ぎて売れにくくなっているから
私は比較的不良在庫が少なく回せている方だと自負していますが、今回積極的に損切りをしようと思って痛感することがあります。
値段を下げてもなかなか売れない・・
ということです。
その理由を考えてみると、商品の「旬」が過ぎてしまったから
と思えます。
商品は当たり前ですが、発売直後が最も売れます。その後の需給の状況によって、息長く利益を出せる状況で売れるかどうかが決まっていきます。
つまりは以下を観察すれば、早々に損切りした方がいいかの状況が判断できるということです。
①発売直後の売れ行き
②その後1カ月の売れ行き
この時期を逃して、ダラダラと売ることは効率が悪いということです。
商品の「旬」が過ぎた状態では、そもそも買おうとしている人が少なくなるため、いくら値段を下げても効果が大したことないと思われます。
そこで私が考える損切りとは?以下です。
商品は発売1か月程度ですべて売り切るつもりで販売する
商品が「旬」なうちに、大部分を販売してしまうということです。
どうして損切りかというと、保有していたら上がってもっと利益がでていた可能性を捨てるということで、未来に手にできたであろう利益を捨てるという意味です。
アマゾンでの販売ならこの作戦が極めて有効に働くと思います。
なぜならば、アマゾンに払った手数料が多くなるとアマゾンのアカウントが強くなるからです。
アカウントが強くなると、同値に並んだライバルをぶち抜いて、自分の商品がドンドン売れるということが起きます。
私はマークしている強ライバルセラーと同値で並ぶと1:5で負けます。
ライバルが5個売れると私が1個売れるということが平気でおきます。
私はこのライバルとガチンコになると相手のアカウントが強いことを逆に利用して徹底して値段を下げて薄利で在庫を吐き出させることをしています。(この人はいつも価格追尾をしているためこの手が極めて有効です( ̄ー ̄)ニヤリ)
ゆえに、早売りして将来もっと稼げていたであろう利益はサッサと捨てて、資金の回転率を上げてアマゾンのアカウントを強くした方が結果として利益の最大化及び経営の安定化が図れると私は思います。
アマゾン販売では寝かせは効率が悪いと思える
商品を寝かせて利益を出す方法もありますが、それだと販売の速度が遅くなることとリスクの観点から、大きな在庫を持つわけにはいかないため「小さくまとまった成果」しかでないと思います。
実際に寝かせが主軸で稼いだ時期の実績は以下です。
利益率は28%~35%と新品せどりなのにかなり高いと思いますが実際の利益額がショボいです。
単位:売上・利益は「万」
:利益率は「%」
売上 | 利益 | 利益率 | |
18.10 | 43 | 12 | 29 |
18.11 | 46 | 16 | 35 |
18.12 | 70 | 20 | 28 |
19.1 | 109 | 30 | 28 |
通常、新品を仕入れた場合の利益率は8%~12%程度が通常と言われています。
利益率が低いのは当たり前で、いつでも誰でも買える新品の利益率が高いわけがありません。
利益率が高くなるのは、商品の生産がおこなわれなくなった場合(いわゆる廃版)で、いまだ需要があり、自分にたくさんの在庫がある場合です。(上の例で私は28%~35%の利益率でした。)
がしかし、その状態になるまでは時間がかかります。
寝かせて上がった利益と回転させて得られる利益のどちらが多いかを天秤にかけなければなりません。
アマゾンに手数料を払えば払うほどアカウントが強くなり、販売力が強くなるという事実があるため、アマゾン販売では寝かすことよりも回転率を高めた方が有利であると私は思っています。
通常は商品が多く売れると欲張って値段を上げるが、上げずに早く売るべし
早売りするということも、頭の中で考える分には「確かにそうだ」と思えても実際に実行するのは難しいと思います。
速いスピードで売れてくれば、たいていの人は値段を上げていきます。
欲張るからです。
売れるたびに値段を微調整で上げるようなことをしている人が多いのはよく観察できます。
売れずに結局、最安値に戻ってくるという人も多いです。
売れていても断固早く売るということを徹底してやっていく実行力が求められます。
頭でわかっていてもなかなか実行できないことだと想像つきます。
目先の利益よりもアカウントを強く(販売力のあるアカウントに)する方向に力を使った方が結果としての利益は残るのではないかと思います。
ライバルたちよりも一歩抜けたアカウントにして、他人が1個するときに自分が5個売れる状況にできた方が強いと思います。
☆まとめ☆
人によって考えはまちまちなので、何とも言えませんが、私が思うアマゾンでの効率の良い損切りの方法をご紹介させていただきました。
未来の利益を捨てるという損切りです。
これはあくまで2019.6時点で、私が日々自分の販売動向とライバルの販売動向をチェックして効果的だと思えることです。
アマゾンに手数料を払っても、販売数量が伸びない等の変化があれば、一切やる意味のない戦略になりますことは頭に入れていただいた方が良いと思います。
以上ご参考になれば幸いです。