せどりで生活できるほど稼ぐことはできるのか?(生計を立てることはできるか?)

目次
せどりで生活できるほど稼ぐことはできるのか?(生計を立てることはできるか?)
せどりは副業では筆頭にあがる人気な仕事だと思います。
メルカリの台頭もあり、身近になってきているため稼ぐイメージもしやすいのも人気の一つだと思います。
が副業レベルでせどりをするのと本業レベル(せどりだけ)でするのでは難易度が全く違います。
せどりだけで生活できるほど稼ぐことはできるのか?生計を立てることはできるか?に対しての私の答えは以下です。
生活できるほど稼ぐことはできるが思っているよりも難易度は高い
私のせどりでの実績
せどりで実際に稼げていない人が話をしても説得力がありませんので私の実績を公開しておきます。
私の実績は下記です。
主に2017.4月~本格的にアマゾンば物販を開始しました。
私はせどりだけで生計を立てています。せどりで生活できるほど稼げているといっても良いと思っています。
が一般のサラリーマン程度しか稼げていません。
2017.4月~2019.12月までの利益実績です。売上ではなく利益です。
2017.9月まではサラリーマンで副業としてやっていました。
2017.8月に利益が40万を超えて、稼げるイメージがついたので起業をしました。
稼ぐ気満々であったのでいきなり法人化をしています。脱サラ即法人設立です。
という経験があるため、実体験よりリアルな情報をお伝えできると思います。
2017.4~2019.12で1036万の稼ぎです。
アマゾン以外にもメルカリ・ヤフオク等でも少しだけ利益があります。
物販全体での2019.1月~12月の利益は以下になっています。
これら2019年1年でのせどりで稼いだ利益合計が730万です。
以上が私の実績になります。
上でも書きましたが、せどりで生活できるほど稼ぐことはできるのか?に対しては
生活できるほど稼ぐことはできるが思っているよりも難易度は高い
と思っています。
その理由をご説明していきます。
せどりで稼ぐのは簡単という人は「情報を売っているだけ」。実際は稼いでいない可能性大なので「無視」が良い
簡単という人はいますが、そういう人はだいたい情報を売っています。
簡単という人の実績をみてください。開示されていないことも多く、開示されていたとしても「売上だけ」です。
簡単という人で、利益実績を公開する人はまずいません。
なぜならば、その人たちが「稼げていない」からです。
売上はいくらでも増やすことはできますが、利益はそうはいきません。
仕入れしたものを利益「0」で売ればいいだけです。場合によってはマイナスで売っても売上は増えます。
利益「0」でも、1億売上があると「年商1億」です。利益「-1000万」でも売上1億なら年商1億です。
物販で稼いでいる人はそのことがわかっているので、売上よりも利益を気にします。
よって実績に「売上」しか公開しないなどはありえないことになります。
ハッキリ言えば、利益は公開できないので売上だけ強調してすごそうにみせているということです。
稼げてもいない人の話をきいてもしょうがないということです。
難易度が高い理由①:在庫管理ができないと利益が上がっても不良在庫が積みあがって往生するため
物販では在庫管理をすること大事です。
通常物販を始めたばかりだと当たり前ですが、売りやすいもの(利益がでているもの)を売っていきます。
仕入れ→売る→仕入れ→売る
を繰り返していきます。
実際に私の副業時代の2017.4月~8月です。
売上 | 利益 | |
2017.4 | 16万 | 4万 |
2017.5 | 32万 | 7万 |
2017.6 | 54万 | 15万 |
2017.7 | 118万 | 25万 |
2017.8 | 221万 | 43万 |
順調に伸びて調子良さそうに見えます。
実際私もこの状況をみて、これなら退職しても「なんとか」なりそうだと起業を決意しています。
がここに大きな落とし穴があります。
売れやすいものだけを売って、売れにくいもの(損するもの)を放置していると資金がドンドン不良在庫に代わっていくからです。
物販初心者であるとこの事実に気が付きません。売れたことにばかり目を奪われて、細かい内情には目をつぶってしまいます。
結果、表面上は利益が上がっていても、会社の内部では不良資産がドンドン増えていく現状になっています。
実際に同時期(2017.4月~8月)の私のキャッシュフローは大幅マイナスになっています。
キャッシュフロー | |
2017.4 | -125万 |
2017.5 | -18万 |
2017.6 | -139万 |
2017.7 | -125万 |
2017.8 | +120万 |
合計 | -287万 |
645万を仕入れをして358万しか回収できていないわけで、あとは在庫になっています。
そしてその在庫も出品すれば飛ぶように売れるものは少なく、大半が売れ行きが遅い(悪い)、かつ利益がほとんどでないものが多い状態でした。
株式でいえば、わずかばかりのプラスをとって+50万と喜んでいても、一方で-100万で含み損のある株を保有しているようなものです。
つまり、利益をしっかり出しながら、一方で不良在庫も同時に処分し、在庫に不良在庫が少なくなるように調整していくことが求められます。
これができないと物販で生活するのは無理です。
それがしっかりできていることを確認するために1年程度、不良在庫抱えずに資金を回せていけるか?を試す必要があります。
1年も待ってられないという方は、余裕資金を予定している2倍にしておいた方が良いです。
多くの人はこれで資金が回らず往生します。
そして、上で紹介したような小手先で稼げた事実で情報を売って、「物販でのキャッシュが回らない補てんをする」ということに堕ちていく流れになると私は予想しています。
物販で生活できるようになるには①利益を出せるはもとより②不良在庫を適切に処分できる在庫管理能力が求められます。
私はこの不良在庫を適切に処分できるようになるまで2年かかっています。
とてもではないですが、「簡単」ではありませんでした。
在庫管理ができないまま、せどりをすると半年程度経つと資金が回らなくなると思います。
難易度が高い理由②:脱サラしてせどり1本になると想像以上に費用が増える(せどりに限った話ではないが)
せどりだけで生活できるか?という視点で考えた場合、脱サラして起業することになると思います。
せどりに限った話ではありませんが、脱サラして起業すると費用が思ったより多くかかるということを実感すると思います。
私の実際に感じた感覚をご紹介します。
サラリーマン時代は税金を考えず、手取り=収入と考えていました。税金など考える必要がないからです。
副業でのせどりも同様です。せどりで40万稼げたら40万の収入と考えていました。
が実際は違います。
40万に対して諸々費用がかかります。
①社会保険料
②所得税・住民税
③税務がわからなければ税理士費用
等々です。
サラリーマン時代であれば引かれた上で収入になってきていたものが、起業すると当たり前ですが、利益から引かれることになります。
よってサラリーマン時代に副業で月40万稼げていたものが、起業すると諸々引かれて月30万しか残らないということが起きます。
想定した以上に費用が引かれて手取りが少なくなるということが実感で襲ってきます。
サラリーマンは源泉徴収で税金に対して無知になるように仕組まれているのでしょうがないわけですが、想定以上に税金にお金がもっていかれるということが起きます。
私は実際に自分が想定していた以上に年間で120万税金が多くかかりました。
まさに月10万多く税金がかかったことになりました。
起業後は1年は以下のような利益になっています。
月10万~30万しか稼げていない状況で想定より10万税金が多くかかっていたので精神的にかなり辛い思いをしました。
17.10~が起業です。
売上 | 利益 | |
17.8 | 221 | 43 |
17.9 | 179 | 43 |
17.10 | 88 | 16 |
17.11 | 101 | 19 |
17.12 | 133 | 21 |
18.1 | 171 | 31 |
18.2 | 56 | 12 |
18.3 | 67 | 12 |
18.4 | 78 | 14 |
18.5 | 58 | 10 |
18.6 | 64 | 12 |
18.7 | 162 | 28 |
18.8 | 161 | 28 |
18.9 | 114 | 24 |
生活するには貯金があるので問題はありませんでしたが、月10万~30万の利益しかないのに月10万近く税金を払っていました。
国に税金を納めるために起業したのか?と思うほどでした。
このときの悔しさがあったので今では相当勉強して税理士級の税務知識になったと思っています。
難易度が高い理由③:利益商品であっても1年~2年で稼げなくなる
せどりは「価格差」で利益を出すビジネスです。
その本質は「希少価値による高騰・極端な値引き」される商品を予想して、人より早くたくさん仕入れることだと私は思っています。
がアマゾンでは簡単に出品者が何を扱っているかをわかります。
つまり稼いでいる出品者を追っていれば「何を仕入れればいいか?」が表面的にわかってきます。
実際にはどのくらい仕入れて、どこまで完売するべきという判断も必要なため「仕入れる商品だけ」がわかっても稼げるようにはなりません。
がしかし、そういうマネしようとする人が時間とともに増えてきます。
段々と供給者の方が増えてくるわけです。すると価格下がっていき、稼げなくなるということになります。
私の実体験及び観察している限りではこの時間(賞味期限)が1年~2年で訪れます。
常に稼げる商品を見つけてることを続けなければなりません。
多く人は1度稼げる商品を見つけるとそこで満足し新しい商品を見つけることを辞めます。
「作業時間1時間で利益50万」のようなセリフを見かけませんでしょうか?
私からすればそんなことをしているのはアホの極みで、そんな堕落したことをしていると稼げなくことが確定します。
実際に稼いでいると思っていたセラーでも1年~2年後に見てみると売上が1/3や1/5になっていることがとても多いです。
継続的に稼ぐには「利益商品をずっと探していく努力」が必要になります。
一度でも簡単に自動的に月50万~稼げたりすると楽を覚えて、もう一度利益商品を泥臭く見つけるということを人はナカナカできないものです。
新入社員のときは新規開拓の飛込営業をしていたのに、ある程度顧客がができて実績ができるはじめると、もう一度ゼロからの飛込営業ができなくなる人が多いことに似ています。
まとめ
せどりで生活できるほど稼ぐことはできるのか?(生計を立てることはできるか?)については
生活できるほど稼ぐことはできるが思っているよりも難易度は高い
というのは私の解答です。
理由は主に3点です。
①在庫管理ができないと不良在庫の山になり、資金ショートするリスクがある
②サラリーマンは税務知識がないので、独立後は想定以上の税金を払うことになり計算が狂う可能性が高い
③稼ぐことができている商品の賞味期限が短く、常に次の稼げる商品を探す必要がある
私が実際に副業時代にやっていたせどりと実際に起業してせどりで生活するにあたって、想定と違って苦労したと思うことを具体例に紹介させていただきました。
以上、せどりで生活できるほど稼ぐことはできるのか?(せどりだけで生活できるか?)でした。
せどりをしているとどのくらい現金が増えるのか気になる方は下記を参照ください。