せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つの注意点

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せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つの注意点
せどり初心者の方であれば稼ぐコツをまずはネットで調べることを一度はされると思います。
関心を持つことと言えば代表的には以下だと思います。
・どこから仕入れたらいいか?
・どんな商品を仕入れたらいいか?
・どのお店のどういうところをリサーチすればいいか?
要は「儲かる商品の見つけ方」を知りたいと思うはずです。
がしかしそれ以上に理解しておかねばいけない注意点があります。
せどりは気軽に誰でもできますが、立派な営利目的の仕事・業務です。ゲームの延長で「稼げればそれでいい」というわけはありません。
稼ぐことにしか意識がいっていないと時間の問題で壁にブチあたり大変なことになりますので、そのことをご紹介させていただきます。
せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つの注意点は以下です。
①メルカリ・ヤフオク等のフリマサイトからの仕入れは「基本」法律違反になるので不可。
②アマゾンで販売を考える場合なら「正規品を扱っていると証明できる先以外」からは仕入れしない方が良い
③不良在庫の処理を甘くみているとすぐ資金ショートする
詳しく見る前に、私のせどりでの実績をご紹介しておきます。
私のせどりでの実績
2017.1月~アマゾンを使ってせどりをしています。
2017.4月~本格的に開始しました。
2017.4~2019.12までの月間利益は以下です。
累計利益は以下です。
2017.4~2019.12で1036万の稼ぎです。
大きく稼げているわけではありませんが、生活できる程度にはせどりで稼ぐことができています。
現在進行形でせどりをしています。
その経験から、せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つの注意点を以下で具体的にご紹介させていただきます。
注意点①:メルカリ・ヤフオク等のフリマサイトからの仕入れは「基本」法律違反になるので不可。
2020.1.27現在でも「メルカリ・ヤフオクから仕入れて稼げる♪」と書いてあるブログが散見されますが、明確な法律違反です。
メルカリ・ヤフオクなどは匿名取引ができることを逆手にとって盗品や偽物を販売する人がいる現状があります。
そのため中古販売するための法律である古物営業法が改正されています。
警視庁のホームページに2019.6.18に以下が掲載されるようになりました。
↑のリンクで詳細を確認ください
インターネット利用やFAX、電話による受付など、取引相手と対面しないで古物の買い受け等を行う(非対面取引)場合、相手が申し立てた住所、氏名等が真正なものであるか、「なりすまし」ではないか、を確認する必要があり、そのための措置が古物営業法第15条第1項第3号、古物営業法規則第15条第3項第1号から第9号、第11号から第13号で規定されています。
またこれを怠ると違反となり、処罰されることがありますし、盗品の処分先として利用された場合は、皆さん自身も損害を被ることがあります。
【罰則】 法第33条第1号、第36条 6月以下の懲役又は30万円以下の罰金・併科
・免許証等のコピーを送ってもらうだけでは違反です
・1万円未満であっても、18歳未満からの買取りでないことを確認する必要があります。
・法人相手の取引であっても、法人の取引担当者の住所、氏名、年齢、職業を確認しなければなりません。
・オークションサイトやフリマサイト等において1万円以上の古物(バイク、ゲームソフト、映画や音楽を記録したCD・DVD等、書籍に関しては1万円未満でも対象となります。)を買い受ける場合も、その都度、下記いずれかの方法で相手方の身分確認をする必要があります
要はフリマサイトから仕入れをした場合は「電子署名・電子認証されたメール」や「印鑑証明」を送ってもらい本人確認をすること等が義務化されています。
こんなことしてくれる人はまずいないと思います。よって事実上、メルカリ・ヤフオク等のから仕入れは不可能になっているということを理解しておかねばなりません。
知らずにやっていると
【罰則】 法第33条第1号、第36条 6月以下の懲役又は30万円以下の罰金・併科で6か月以下の懲役
になってしまいますので注意が必要です。
いまだに「メルカリ・ヤフオク仕入れで稼げる♪」と言っている人は確実にせどりをやっていない人であるということです。そういう人からの情報は一切取らないようにしましょう。
注意点②:アマゾンで販売を考える場合なら「正規品を扱っていると証明できる先以外」からは仕入れしない方が良い
アマゾンで販売する場合の話です。
アマゾンでは一定金額以上売上を上げると真贋調査が行われると言われています。私の場合も売上が200万を単月で超えた時点で真贋調査になりました。
要は、「あなたがしっかりとしているセラーであるか審査される」ということです。
その際に以下2点を要求されます。
①商品が正規品であることの証明
②仕入れた先が正規品を扱っていることの証明
仕入れた先が正規品を扱っていることの証明というのが、「その商品を作っているところ」や「それに準ずるところ」からでないと、まずできません。
例えばイオンからキャノンのインクを仕入れて売って真贋調査に発展してしまった場合に、「イオンがキャノンからインクを仕入れている証明」をどうやってアマゾンにできるのでしょうか?という問題に直面します。
「その商品を作っているところ」や「それに準ずるところ」ならWEB上で確認できることもありますし、証明書を発行してもらえることもできると思います。
イオンが偽物を売るわけがないと思いますが、あくまで対アマゾン用に証明をしないと真贋調査にひっかかってアウトになってしまう可能性があるということです。
つまりは目先の利益ではなく、アマゾンでしっかりと継続して稼ぐことを考えた場合は、「正規品を扱っていると証明できる先以外」からは仕入れしない方が良いということです。
真贋調査に関しては情報が開示されていないため、あくまで事例ベースでの想像になりますが、以上のようなリスクがあるということを認識しておく必要があります。
初心者でせどりを始めた方は稼げればいいという考えで仕入れをし販売すると思います。
が営利目的でやる以上「販売している商品が正規品であるということが客観的に証明できる仕入れ先」から商品の仕入れをする必要があります。
せどり初心者はこの理解がスッポリ抜けています。
そのため、やっと慣れてそこそこ利益がでるようになったと思ったときに、この真贋調査になって、問答無用で退場になり、アマゾンに悪態をつきながら退場していく話はよく目にします。
アマゾンでは売上金が原則2週間まとめて振り込まれます。2週間分の売上が常時アマゾンに置かれている状況になります。
そして真贋調査になり退場になると「2週間分の売上が全額没収」されるという恐ろしいことが起きます。
このことを理解しておかねばなりません。
注意点③:不良在庫の処理を甘くみているとすぐ資金ショートする
せどりを始めたばかりだと商品が売れて利益がでると嬉しくなります。
仕入れる→売れる→仕入れる→売れる
を繰り返していきます。
があたりまえですが、仕入れをしたすべての商品が売れるわけではありません。一定数が売れない不良在庫になります。
つまりは「仕入れる→売れる」の繰り返しをすればするほど、不良資産が増えていくことなります。
ほっておくと資産の半分やそれ以上が不良資産になってしまう場合がでてきます。
この状態になってから不良在庫を処分し始めると鬼の苦しみを味わうことになります。
利益がでなくなってきてから、薄利や損切りをすることになるからです。
私の具体例を紹介します。
私のせどり初めて3か月目~8か月目の実績です。
売上 | 利益 | 利益率 | |
2017.4 | 16万 | 4万 | 19% |
2017.5 | 32万 | 7万 | 21% |
2017.6 | 54万 | 15万 | 23% |
2017.7 | 118万 | 25万 | 21% |
2017.8 | 221万 | 43万 | 19% |
順調にのびているように見えますが、一方でキャッシュフローは大幅マイナスでした。
キャッシュフロー | |
2017.4 | -125万 |
2017.5 | -18万 |
2017.6 | -139万 |
2017.7 | -125万 |
2017.8 | +120万 |
合計 | -287万 |
しかも在庫に残ったのが、売れにくい利益のでにくいものが多数を占める状況でした。
その状態をマズイと思ったため約8か月において不良在庫を処分し続けました。
結果利益は↓のように月40万から月10万まで落ち込みました。
結果、今では不良在庫はほとんどなく回すことができるようになりましたが、不良在庫の処分にメドが経ってくるまでの約8か月はシンドイ思いをしました。
私の場合は資金を多く残していたため資金ショートはしませんでしたが、ギリギリでやっている人がいれば資金ショートすると思いますので注意が必要です。
そういうことが起きるということを想定したうえで早めに不良在庫を処分することを考えておいた方が後々楽になります。
まとめ:せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つ
せどり初心者は稼ぐコツを知ろうと色々調べると思いますが、「稼ぐコツ」だけ調べていると、稼いだ先に大きな落とし穴に落ちることになります。
稼ぐコツも大事ですが、継続的に稼ぐには、「稼いだあとに待ち受ける落とし穴」がどこにあるかを理解して避ける準備をしておくことが大切だと思います。
せどり初心者が稼ぐコツより前に知っておくべき3つの注意点(落とし穴)は以下です。
①メルカリ・ヤフオク等のフリマサイトからの仕入れは「基本」法律違反になので逮捕される。
②アマゾンで販売で「正規品を扱っていると証明できる先以外」からは仕入れをして真贋調査でアウトになり退場
③不良在庫の処理を甘くみて、資金ショートし往生する
①で逮捕され事例は2020.1時点では見聞きしませんが、これからでてくると思われます。
②③については、とてもよく目にします。
頭の片隅に「逮捕・退場・往生」を入れておくと稼いだ先にくる落とし穴を避けることができ、継続的に稼ぎやすくなると思います。