アマゾン販売で4.5年前販売した出品禁止商品が原因で400万引当金へ

アマゾンのアカウント停止・閉鎖関連の情報がないか日々セラーフォーラムをチェックしています。
セラーフォーラムとはアマゾンに出品している人たちが情報共有の場としてアマゾン内に設置されている提示版のようなものです。
今回はアカウントの閉鎖・停止関連ではありませんが、おそろしいと思える事例が掲載されていたのでご紹介させていただきます。
4~5年前(現在2020年なので2015年~2016年と推定)に販売した商品が売上分が「今になって」全額返金されるために引当金になったようです。
恐ろしい限りの話ではありますが、よくよく考えてみると全額引当金にされて当たり前を思えなくもない話です。
ここでの教訓は以下です。
どんなに儲かるとしても「人の生命・健康」に係るものは販売するべきでない
チャイルドシードなどまさに命にかかわります。加えて自分ではなく子供の生命なので問題が起きたら計り知れないダメージになることが容易に想像できます。
こういう商品を儲かるからという軽い気持ちで取りあつかうのは厳禁です。
食品・化粧品・サプリ・シャンプー・歯磨きなど身体に利用するものなども同様だと私は思っています。
万が一のときの取り返しのつかないことになります。自分がメーカーや完全なる保障の受けられる代理店のような立場なら良いですが、転売目的になら手を出すのは厳禁だと思います。
具体的に事例をご説明していきます。
目次
安全基準を満たしていないチャイルドシードを販売
具体的な商品はチャイルドシードです。車に着ける子供用のシートベルトです。
チャイルドシートの関係法令では、今から約8年前の2012年6月末の段階で、チャイルドシートの安全基準を満たした製品にはEマークがつけられるようになったようです。
この投稿者は2015年~2016年に販売していると思われるため、安全基準を満たしたいないチャイルドシートを販売していたことになります。
この事実にアマゾンが気が付いて、2020年になって購入顧客に全額返金を始めたようです。
販売個数は80個のようです。そのための引当金が400万になっているとのことです。
安全基準不適で販売できなくなり投げ売り価格になっていたのを仕入れたのだろう・・。
2015~2016年であれば、おそらくアマゾンで転売をしていた人は相当稼げたと思います。
やっている人が少なく、かつ市場で買ったものをアマゾンで売れるということも知っている人が少なったと思われます。
真剣にやった人は簡単に「億」稼げたのではないかと思います。
そんななかで価格差だけに注目して、メーカーから投げ売りされたチャイルドシートをこの投稿者は仕入れをしたと予想できます。
安全基準を満たさないチャイルドシートを売るというのは狂気の沙汰ですが、儲かれば何でもよいという人が一定数いるのでしょうがない気がします。
「無知」でしたで許されるものだろうか?
この投稿者は安全基準を満たさないチャイルドシートを販売したことを「無知」だったからとしています。
個人的には「無知」でしたで、すむことなのであろうかと思います。
1個や2個の販売ではなく、80個も販売しています。
そこそこの事業規模がある方だと思います。知っていてやっていた可能性の十分にあります。
無知でしたでは、すまないような気がします。
やっぱり注意喚起メールが再三来ていたよう
その後セラーフォーラムをみていると、チャイルドシートの件では再三注意喚起メールがアマゾンから来ていたようです。
どうやら、そのメールを受けて引き上げたか?そのまま販売したか?の違いのようです。
そう思うと投稿者には申し訳ありませんが完全なる自業自得としか言えません。
まとめ
儲かれば何でもいいというスタンスでやっていると大変な目にあうという典型的な例だと思います。
例えものすごく儲かる商品であっても
どんなに儲かるとしても「人の生命・健康」に係るものは販売するべきでない
と私は思っています。
そしてこれら商品は、真贋調査になりやすいとも思っています。
真贋調査だけすめば良い方で、健康被害に対する訴訟でも起こされたらまず対抗できなく計り知れない致命的な損害を受ける可能性が高くなります。
取り扱う商材は十分に注意をするべきだと思います。