2017.10~(年齢40歳)から脱サラし起業しました。コストカットを徹底し、稼げなくても1人で気ままに生活できるよう日々試行錯誤しています。

行政書士試験は肢別過去問集だけで合格することができるか?

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行政書士試験の受験生のバイブルに合格革命肢別過去問集があります。

 


 

過去に合格した人が利用していることが多く、特に行政書士受験生に人気がある行政書士さんも以下のように推奨しています。

 

・50周回転させれば合格間違いなし

・20周回転させればほぼ合格が手に届く位置に来る

 

本当に肢別過去問集だけで行政書士試験に合格することができるのであれば、受験生としては、とてもありがたいです。

 

あれこれを悩まなくて良いからです。

 

が私は結論としては、肢別だけでは50周回転させても合格は難しいと考えています。

実際に令和2年の試験を受けて不合格になった方の中に肢別過去問集だけを25周した方や50周した方がいました。

 

そのことからも、20周~50周を目安にひたすら回転させても合格できないこともあるということが証明されてます。

 

ゆえに肢別だけで行政書士試験に臨むことは不合格率が高いと思うので辞めた方が良いと思います。

 

私は肢別過去問集だけをやっていたわけではありませんが、令和2年の行政書士試験を不合格になりました。

 

そのために色々勉強法など自分なりに研究していますので、それなりに役に立つのではないかと思っています。

 

以下で肢別だけでは合格できにくい理由を具体的にご紹介していきます。

 

肢別過去問集だけだと「ひっかけ」問題に対応できない

 

肢別問題集は、一問一答形式で基礎的な知識を定着させるのに、とても良いです。

 

問題も知識を定着させるのにものを厳選して掲載してくれています。

 

が行政書士試験は合格率が10%の難関試験でヒッカケ問題に対応できないと不合格になる試験です。

 

肢別だけを回転させているだけではヒッカケ問題に対応できにくいです。

 

行政書士試験では、ある条文の主語だけを変えて〇×が変わるということが良くあります。

 

意地が悪いパターンだと参人と参人の1文字だけ変わってあと全部同じのヒッカケ問題がでてきます。

 

この手の問題は、どうしてもあらゆる問題を解きまくって慣れが必要かと思います。

 

肢別だけをやっていた場合、そもそもがヒッカケ問題であったかどうかスラわからないと思います。

 

そういう状態で模試や本番の試験を受けたら、面白いようにひっかかって合格に必要な点数にはならない可能性が高くなります。

 

条文・判例が大事であることに気がつきにくくなる

 

上であげたようにヒッカケにたくさんあうと、行政書士試験の本質が「条文・判例」を覚えることであることに気がつきます。

 

ヒッカケ問題に対応できるようになるのは、正確な条文・判例知識が必要になるからです。

 

そして正確な条文・判例知識があれば、記述の点数も伸びやすくなり、結果として合格確率が高くなります。(と私は考えております)

 

が肢別だけをやっていた場合、同じ問題を繰り返しやっているだけなので、条文・判例の知識を定着させようという意識が薄くなりがちです。

 

条文・判例の正確な知識を定着させるよりも、「理由づけ」をして回答することが中心になるのが通常だと思います。

 

理由づけをして回答するというやり方をしていると合格レベルの点数まではいきません。

 

私が観察している限りこういう人たちの記述の点数は概ね10点程度です。合格している人は20点~40点が多いと思います。

 

肢別過去問を50周しても肢別だけをやっていた場合は記述は10点程度が期待値になると思われます。

 

この理由も明確で、なんとくなく正解がわかるや、「ざっくり〇〇という理由で×」という簡単な理由が言える状態の知識で試験に臨むと判例・条文を踏まえて答えよの記述問題に対応できるわけがないからです。

 

得点できるのはキーワード(単語)だけが書けて4点×3問=12点、もしくはタマタマ覚えた問題がでて10点くらいが期待値の上限だと推察できます。

 

合格者 → 判例・条文を根拠に問題を演習をする

肢別過去問だけを高回転させる人 → 「簡単な理由」を説明できる演習をする

 

ゆえに、肢別過去問集だけを高回転させていると、知識を完成させる到達地点が「そもそも不合格レベル」である可能性が高いと私は分析しています。

 

私の感覚だけではなく、この辺りは伊藤塾の平林先生が明確に根拠をもって説明してくださっています。

 

普通に市販模試をやってみれば、肢別だけをやっていた場合、ボロボロな点数になると思いますので、遅くても6月にはやったほうがいいと思います。

 

※たぶん簡単な「理由づけ」をして正解できるレベルだと実務で役に立たない

 

合格してもいないのに、気の早い話ですが、合格した後のことを考えると簡単理由づけをして回答ができるレベルの行政書士だと、実務で役に立たないのではないか?と思えます。

 

問題にぶちあたったときに「条文」・「判例」に基づかずに、なんとなくの理由で回答に導いていたら、間違うことが多いのは容易に想像がつきます。

 

基本の思考回路として、「条文」・「判例」に基づいて考える癖が大事だと思います。

 

そのためにも肢別をゴリゴリ回転させて、適当な理由をつけて回答にもっていくというやり方は微妙な気がします。

 

私は法人を経営している関係で税理士と接する機会がありますが、条文に基づかずに感覚で返答している税理士さんに「何を根拠に回答してますか?」と間違えを指摘したことが何度もあります。

 

使えない税理士が結構多いなというのが印象です。(私のような弱小法人だと微妙な税理士しか接することができないだけかもしれませんが・・。)

 

ということが行政書士においても起きると予想されます。

 

試験に対応できる知識までいっていないのに、全問正解でてしまうので実力を誤認する

 

何回か繰り返しやっていれば、肢別過去問の回答を覚えてしまいます。

 

私の感覚だと3回~5回もやれば、80%は回答を覚えたことにより正解にすることができます。

 

↓例えば行政手続法の聴聞・弁明のところですが、概ね何回やっても正解になります。

 

がしかし、このような状態でも市販の模試をやってみると結構間違えます。

 

手続法完璧だろうと思っても模試で手続法が出題される3問中1問は間違えることが多く、3問正解になることはほとんどありません。理由は上で説明したように、ヒッカケ問題に対応できないからです。

 

肢別だけを繰り返しやってるとヒッカケに気が付かないのでおもしろいように間違えるということです。

 

↓合格革命のテキストが何のためにキーワードが赤くなっているかを理解するべきです。

 

キーワードが赤くなっているといるということは、そのキーワードを正確に理解にしていないと間違える問題が出るということを示唆しています。

 

その対応をするには模試など他の問題を数多く解き、ヒッカケ問題に対応できるようにする必要があります。

 

肢別過去問で繰り返し正解できるようになったら、同じ問題をひたすら何回も回転させても効果はうすいと容易に想像つきます。

 

ただ問題と答えを覚えて反射的に答えているだけだからです。「簡単な理由が言えた」としても択一問題で40%~50%の正解率で止まる可能性が高いと思われます。

 

「簡単な理由が言えるレベル」の正解≒問題と答えを覚えて反射的に答えているだけと思った方が良いです。

 

「簡単な理由が言えるレベル」であってもヒッカケ問題には全く対応がきかないからです。

 

↓実際にそういうデータになっています。

出典:民法・行政法解法スキルマスター

これは伊藤塾の平林先生が著書である民法・行政法解法スキルマスターの中で実際の過去問の知識だけで、本試験でどれだけ正解になるか?の具体的な数字です。

 

つまり肢別だけを回転させても出来上がる知識レベルは40%~50%までの正答率にしかならないという証明です。


肢別過去問だけで20~50回転しても不合格になった人が散見されるのは、そういうことだと私は理解しています。

 

肢別だけを高回転させるのではなく、以下の①~③のループで回転させる必要があると思います。

①肢別をやって基礎知識を固める

②模試をやってわかっている問題がどういうヒッカケ問題ででてくるかを把握する

③再度肢別をやって、ヒッカケポイントを確認しながら回答する

 

おそらく肢別を回転させて合格した人は①~③のループをすることをもって肢別を回転させているはずです。

 

単純に①肢別をやって基礎知識を固めるをひたすら回転させることはしていないと思えます。

 

ここに肢別を回転させるが人によって成果が大きく異なる理由があると私は考えています。

 

そうはいっても、私は違う。しっかり理解できていると思う方は予想模試を受けて実力を確認するべし

 

そうはいっても肢別過去問をかなりやり込んで、「肢別過去問だけでも十分!」と自信があると思う方は以下の予想模試を受けてみてください・

 

 





これらの問題をやって合格水準の点数に到達していなかったら、肢別だけでは不十分という証明になると思います。

 

おそらく記述抜きで180点を超えることは、ほとんどないと思います。

 

そして回答をみれば「あ~、このことが聞かれていたのね。そのこと自体はわかっていたけど、不正解か・・。」ということに高確率でなります。

 

人によっては、「まあ、解説読めば十分理解していたことだから不正解だけど、正解したようなもんだな」と考えるかもしれません。

 

が大きな間違えです。

 

そもそも行政書士試験が、そういうわかっている内容だけど間違える問題になるように周到に作られて、不合格なる試験だからです。

 

要は試験センターの術中に見事に「はまっている」おり、実力自体も「不合格レベル」であることを自覚しなければなりません。

 

肢別過去問集で身につけた知識は、あくまで基礎中の基礎であり、試験では基礎を踏まえたヒッカケが出ることを理解し、それに対応できる勉強をすることが合否の分かれ目になると思われます。

 

早めにそのことに気が付いて、勉強法を修正した方が合格に近づくと思います。

 

そうはいっても模試をやれるくらいまでの実力がそなわっていないよ~という方がほとんどだと思います。

 

もっと実力がそなわってから模試をやりたいと考えると思いますが、その場合だと軌道修正する時間がなく不合格になる可能性が高まりますので、実力がなくてもやるべきです。

 

目的は肢別を回転させて完璧と思ったレベルで模試を受けるとボロボロになるということを実感するためです。

 

令和2年度では私は9月ころになって、ようやくその事実に気が付きましたが、時すでに遅しで軌道修正しても知識を確固たるものにできずに不合格となりました。

 

注意点として、まれに自分のレベルに合致した模試にあたって予想外に高得点になる場合がありますので、複数回やる必要があります。

 

↓私は令和2年9月頭に、初めてLECの市販模試1回目をやり、憲法6/7 、行政法12/19 、民法7/9という比較的良い点をとり、盛大な勘違いをしました。

 

後にも先にもこれだけの高得点が取れたのがLECの第1回だけでした。それ以外の模試はボロボロでした・・。

 

そのせいで民法・憲法はもう合格圏内の知識に到達したと誤認し、9月になってから会社法をやり始めるという愚行を犯しました。

 

そのために市販模試は複数回やることをおススメします。

 

まだ模試をやるレベルにないと思う人用の模試の使い方

 

全部仕上げるのが難しい場合、科目ごとに区切ってもいいと思います。

 

それすらも難しい場合は、市販模試を5冊くらい買って、民法の「相殺」の問題だけ探して解くというやり方もアリだと思います。

 

私は普段の勉強で結構そういう使い方をしています。

 

具体的には以下です。

①民法の「相殺」部分のテキストを読む

②民法の「相殺」部分の肢別をやる

③理解が不十分と思ったところの民法の「相殺」部分のテキスト・条文を確認

④民法の「相殺」部分の過去問をやる

⑤理解が不十分と思ったところの民法の「相殺」部分のテキスト・条文を確認

⑥模試の「相殺」部分だけをピックアップして解く

⑦理解が不十分と思ったところの民法の「相殺」部分のテキスト・条文を確認

 

そこで肢別を回転させて「完璧」と思っていても、高確率で模試ではボロボロ(正解できない)になることが実感できると思います。

 

その実感があって、初めて肢別だけではダメだ!で条文・判例(特に条文は正確に)を覚えないと合格できないということがわかってきます。

 

1回分をフルにやりたいと考える人もいると思いますので、そういう方は前年の市販模試を5冊くらい買って、分解してやったら良いと思います。

 

六法の条文をそのまま読むのをありですが、解釈本を利用するのもありだと思います。

 
↓司法試験用らしいですが、これがおすすめです。
 


 

相殺であれば、このように条文がでて趣旨が説明されます。
 

 
その後↓のように自働債権に抗弁権がついていると相殺不可というのが試験に問われやすいことがわかりやすくなっています。
 

肢別を〇〇回転させれば合格と考えるのは百害あって一利なし。

 

試験勉強はしんどいものです。

 

どうしても〇〇回転=合格という幻想にすがり、ひたすら回転させて「自分は合格に近づいている!」と思いたくなるものです。

 

※勉強時間にも同じことが言えます。よく勉強時間を計測している人がいますが、意味ないので辞めた方が良いです。〇〇時間=合格ではありません。

 

私は令和2年で1200時間勉強して、惜しくもなんともない不合格になっていることからも証明できています。

 

ここを誤認していると苦しい目に合います。「〇〇回転させているのに、点数がとれない!」「〇〇時間も勉強しているの点数がとれない!」と苦しむことになります。

 

〇〇回転、〇〇時間勉強=合格ではなく、試験に合格できるレベルで法律が理解できた場合に点数がとれ合格になると考える方が健全です。

 

1問の全肢について、条文を調べ直し、判例をチェックして理解を深める作業をするよりも、適当なこじつけ理由をつけて〇×と次々に回転させた方が楽です。

 

がそうするといつの間にか理解はそっちのけで〇〇回転させることが目的化し、肢別自体の正答率は100%近いものになったとしても模試ではことごとくヒッカケ問題で間違え不合格点にしかならないと思います。

 

〇〇回転させる=合格とするのは、とても危険だと思います。

 

条文・判例を理解しているかのチェックの意味でも記述においても20点~30点が最低でも取れるような勉強をしていくべきだと思います。

 

以上のことより、肢別過去問集だけでは不十分ということを理解しておくことが合格への近道だと思います。

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