物販における法人決算書作成前に準備ですること。

物販における決算書を作成にする前にしておくことをご紹介します
他の方は知りませんが、私が実際にしているこうやっていますよという具体例です。
法人税申告書を作成する前段階の処理です。
やることはざっくり以下です。
①商品在庫の棚卸し
②商品在庫に送料分の単価を上乗せ
③期またぎの注文をチェック・処理
④期またぎの費用の仕訳処理
以下で詳細に説明していきます。
①商品在庫の棚卸し
まずは在庫をチェクしなければなりません。
在庫のあるなしで利益(税金)が変わってきますし、脱税しようと思う場合にはもっともしやすいところです。
そういう意味では税務署を超重点的にチェックしてくるところです。
そのためにしっかり疑われないようにやっておかねばなりません。
私は月次棚卸をやっており、かつ下記のようの補助科目をつくってざっくりの商品カテゴリーごとに在庫が推移表で確認できるようにしています。
こうすることで客観的にみたときに、しっかり管理しているという印象を持ってもらえるようにしています。
またこのくらい正確に商品在庫の動きを把握しておくことで、売れ筋商品や商品の売れるスピードををより正確に把握できるようにようになります。
②商品在庫に送料分の単価を上乗せ
つぎにやるのが、商品在庫に送料分を乗っけます。
細かいですが送料をのっけないと国納める税金が減ります。ゆえにしっかり送料分をのせておかねばなりません。
送料をのせないと広い意味で在庫を意図的に減らしているのと同様に考えれてしまいますので注意が必要です。
・1000円の商品を100個購入
・送料640円
・在庫30個
送料をのせないと@1000円の在庫30個なので、在庫3万となります。
が送料をのせないとダメです。640円の送料なので1000個で割り、1個あたり0.6円です。
それが30個なので、18円が送料です。
よって在庫は3万ではなく、3万0018円としないいけません。
細かいですが下記のように商品ごとに送料分を上乗せしています。
こうすることで、しっかり在庫はガチガチに管理していますよとアピールします。
③期またぎの注文をチェック・処理
期またぎの注文にも注意しなければなりません。
9月30日に注文が入ったものの、発送が10月1日だったりしたものです。
私の会社が発送主義で処理しているので、9月の注文でも10月に発送したものは10月の注文として処理をしなければなりません。
私のこの処理めんどうなので、月末近くになると物を売らないようにしています。
金額が大きい場合は売上調整していると思われ、脱税を疑われますので、ここのしっかりチェックしておかねばなりません。
④期またぎの費用の仕訳処理
期またぎの費用にも注意します。
電気・ガス・水道料金などは、月末でその月の料金を請求されるわけでありません。
9月15日~10月14日の料金などで請求されます。
それを9月15~30日までの料金はその期で処理するように調整しなければなりません。
社会保険料なども9月分は10月末に請求させるために、先に前払い費用等で処理をしておかねばなりません。
①~④の処理が終わると具体的に法人税の計算に入ります。
私の場合であると上記①~④を決算書を作成前の準備作業としてすることになります。
決算処理から逆算して、なるべく決算処理がめんどうになりそうな取引をしないように普段から気をつけています。
そのため、比較的に簡単に終わります。
簡単なようですが、月次決算をしていなかったり、在庫をザルに管理していると大変な目にあいます。
が普通にやっていれば、比較的簡単に終わらすことができます。